

胃腸炎
胃腸炎とは
胃腸炎とは胃や腸で炎症が生じ、腹痛や嘔吐、下痢、血便などの症状を呈します。ほとんどが感染性の胃腸炎であり、ウイルス、細菌、寄生虫などが消化管に侵入、増殖することにより胃腸炎となります。原因のほとんどはウイルス性になりますが、細菌性(サルモネラ、カンピロバクターなど)にも注意が必要です。
特に冬場、乾燥している時期に流行しやすいです。
感染経路
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人から人への感染
感染している人の便や嘔吐物に触れた手で口に触れることや、乾燥した便や嘔吐物の微粒子を吸い込むことが原因です。
お子さんの便の処理をするときなどには特に注意が必要です。 -
食べ物を介した感染
ウイルスや細菌に汚染された食品を十分に加熱せず食べたり、汚染された水を飲むことで起こります。
有名なものは腸管出血性大腸菌O157(生や加熱不十分な牛肉)、ノロウイルス(生ガキ)、カンピロバクター(生や加熱不十分な鶏肉、バーベキューや焼肉)、サルモネラ(卵、鶏肉、牛肉)、エルシニア(井戸水や汚染された水)などがあります。
症状
主な症状は先述した腹痛や嘔吐、下痢、血便などになります。発熱する場合もしない場合もあります。
通常、胃腸炎の嘔吐は1〜2日程度で治ることが多いですが、下痢症状はしばらく続くことがあります。
症状が長引く場合は脱水や低血糖に注意する必要があります。
治療
感染性胃腸炎の治療として重要なのは、原因に関わらず、脱水症の予防と対応になります。
体重減少や、おしっこの量や回数の低下、活気不良などが重要な指標になります。
経口補水療法の有用性は世界的に認識されていますが、特に嘔吐症状があるお子さんは少量頻回摂取からが推奨されています。
具体的には、5mlの経口補水液を5分ごとに投与することが推奨されています。(ティースプーン1杯、ペットボトルのキャップ3/4程度が5mlの目安になります。)
水分といっても、お茶や水では低血糖のリスクがあるため、OS-1やアクアライトなどが推奨されます。
市販の経口補水液:OS-1、アクアライトORSなど
ポカリやアクエリアスなどはやや効果が劣りますが、どうしても飲めない場合は代用になります。
また炭酸飲料水は避けるべき。
自家製経口補水液の作り方:
湯冷まし1Lに砂糖40g(大さじ4)と食塩3g(小さじ1/2)を混ぜて、100%オレンジジュース100mlやレモンを絞って入れます。
経口補水液が飲めない場合:
1. 経口補水液と100%リンゴジュースを1:1で混ぜたもの
2. OS-1ゼリーやアクアライトジュレなどのゼリー飲料
また、乳児では母乳をやめる必要はなく、ミルクも希釈する必要はありません。