インフルエンザ

1.インフルエンザについて

  • ・インフルエンザは、インフルエンザウイルスが気道の粘膜に感染して起こる急性感染症です。特に感染力の強いA型やB型が毎年冬に流行を繰り返します。
  • ・普通の風邪との違いは、発症のしかたと全身症状の強さです。風邪は比較的ゆっくりと発症し、鼻水やのどの痛みといった局所症状が中心です。一方、インフルエンザは突然の38度以上の高熱、悪寒、頭痛、筋肉痛や関節痛、強い倦怠感などの重い全身症状が急激に現れます。

2.適切な受診と検査のタイミング

  • ・迅速検査で正しい診断結果を得るためには、体内のウイルスが十分に増えている必要があります。
  • ・発熱直後はウイルス量が不十分で、感染していても陰性と出てしまうことがあるため、発熱後12時間〜24時間(より確実なのは24時間)経過した後に検査を受けることが推奨されます。
  • ・意識状態が良く水分もしっかり摂れている場合は、焦って発熱直後に受診するのではなく、まずは自宅で安静にして経過を見ることが、体力回復やスムーズな診断につながります。
  • ・ただし、意識状態が悪い、痙攣(けいれん)している、顔色が悪い、水分が全く摂れないなどの重症化の兆候があるときは、すぐに医療機関を受診してください。

3.薬の効果と登園・登校許可について

  • ・インフルエンザは必ずしも薬を服用しなければ治らない病気ではなく、自然と自身の免疫力で治ることも多い病気です。
  • ・抗ウイルス薬(タミフル、ゾフルーザ、イナビル、リレンザなど)を使用する場合、発症後48時間以内に投与を開始することでウイルスの増殖を抑え、発熱期間を数日間短縮する効果があります。
  • ・感染した場合、学校などは発症後5日、かつ解熱後2日(乳幼児の場合は3日)を経過するまで出席停止となります。

4.予防と日々のセルフケア

  • ・最も有効な予防法は、流行前のワクチン接種(毎年10月から接種可能)です。100%感染を防ぐものではありませんが、インフルエンザ脳症や肺炎などの重症化や合併症を抑える効果が期待できます。
  • ・日常生活での予防・養生として以下のケアが重要です。
    • ○手洗い(手首や指の間まで)、うがい、マスクの着用。
    • ○十分な睡眠・安静、消化が良くビタミンやタンパク質を含む食事、麦茶や経口補水液(OS-1など)による脱水予防の水分補給。

さいごに

熱や風邪などに似た症状で全身状態が良い場合には、まずは24時間しっかりと経過をみて、その後医療機関を受診していただくと、迅速診断でインフルエンザかどうかを判断でき、スムーズに治療へつなげることができます。また、抗インフルエンザウイルス薬を使用した場合でも、しっかりと水分摂取し、休養を取ることが早期回復につながります。